フレンチノットステッチを深掘りして、気づいたこと
- 3月31日
- 読了時間: 3分
先日、生徒さん向けに「フレンチノットステッチの深掘り」というテーマでLIVEレッスンを開催しました。
ひとつのステッチをじっくり掘り下げるのは初めての試みで、どんなレッスンになるか未知数のまま始めたのですが
——終わってみると、一番学びが大きかったのは私自身でした(笑)
そのレッスンで発見したこと、考えたことを、ここに記録しておきますね。
【巻く回数について考える】
フレンチノットは2回巻きが主流です。それはやはり、2回巻きがこのステッチの良さを最もよく表現できるから、と私は思っています。
ふたつの円(私は"ドーナツ"と呼んでいます)が上に重なって、真上を向いている。真ん中にプチッと小さな穴が空いたステッチ。シンプルだけど、とても愛らしい。
それを3回巻きにするとどうなるでしょうか。。。ステッチが大きくなると思いますか?
よくステッチを大きくするために巻きの回数を増やす、という考え方をする方がいますが、私は少し違うと思っています。
実際に刺してみると分かりますよ。
写真の向かって左は2回巻き、右が3回巻きです。※ステッチによって個体差が出てくるので3個づつ刺しました。

「大きくしたい」と思って巻きの回数を増やす方は多いのですが、実は大きさにはあまり差が出ません。明確に違うのは「高さ」です。3回巻きにすることで高さが増し、ステッチが崩れるリスクも伴います。

2回巻き
丸くふっくら。ドーナツがきれいに重なる安定形。
主流の刺し方です。
3回巻き
大きさより高さが出る。立体感を出したいときに。
上級・目的次第
✦ ポイント
ステッチを大きくしたい場合は、巻きの回数ではなく 糸の本数を増やすこと、そして 針を太くすることをおすすめします。
【ステッチの向きについて】
生徒さんから難題をいただきました。「フレンチノットを一定の向きで刺す方法は?また、向けたい方角を決めて刺すにはどうすればいいですか?」
正直、その場では答えが出せませんでした。でもレッスンのあと、何度も試して
——ようやく大体の答えが見えてきましたよ。
発見:刺したい方向の180度(真反対)の向きに針を落とすことで、向きを制御できます。「糸をどう引くか」で調整しようとしていましたが、正解は針を落とす位置にありました。

ただし、糸のクセが少し影響するため、わずかな左右の揺らぎは出てしまいます。ステッチと糸の状態をよく観察しながら、繰り返し練習するのみですね。まだ十分な答えではないかもしれませんが、ちゃんとした方法があると分かっただけでも、私にとっては大きな収穫です。
【フレンチノットの可能性】
フレンチノットが表現できるのは、まん丸のドットだけではありません。
足付きフレンチノット
花びらのように見立てて、愛らしい小花を表現できます
ゆるふわフレンチノット
動物の毛並み、葉っぱ、藻など、ふわっとした質感に。(私が勝手に付けたネーミングです笑)
わざと崩す
きれいに整えることだけが正解じゃない。自由な発想で刺してみてもいい。
あなただけの表現
刺す人の数だけ無限大かも。。。

↑ゆるふわフレンチノットや足付きフレンチノットで刺したものです。
<左上&右下>白い小花が足付きフレンチノット、その横でクルクルしているのがゆるふわフレンチノットです。
<赤糸刺繍>小花のところが足付きフレンチノットで刺しています。
