刺繍のデザインとPhoto
- 刺繍のアトリエ ココン
- 4月15日
- 読了時間: 3分
更新日:4月15日
実は昨年から、あらためて写真の勉強を始めています。
これまでも、自分の刺繍作品を被写体にして、楽しく撮影はしていたのですが、もっと表現の幅を拡げたいという思いがあり、思い切って2人の先生の門戸を叩いた感じです。
自分の世界観をより豊かに伝えたいし、生徒さんたちが一生懸命仕上げた素敵な作品を生徒さん自身で魅力的に表現できないか…と思ったことがきっかけ。
そこで、写真の指導もできるようにと、今はDiploma(ディプロマ)取得に向けて勉強中。出来るかな・・(^-^;
でも、学ぶことってやっぱり楽しい!

刺繍のデザインとPhoto、意外な共通点に気づいた話。
カメラの基本設定から構図の考え方、色味のコントロールや光の扱い方まで、沢山のことを学んでいる中で、気づいたことがありました。

あれ?これって刺繍のデザインと同じかな…と。
たとえば、写真でいう「構図」。
これは刺繍のみならず、どのデザインにも通じる考え方ですよね。
どこにモチーフを配置するか、バランスはどうか、視線の流れはどこに向かうかなど…刺繍をデザインする時にも自然と意識するところです。
それから「ホワイトバランス」の設定。
これは、写真の中で白が白く見えるように調整する作業なのですが、刺繍のときに白い布を選ぶ時の“白の違い”を見極める感覚とすごく似ているんです。
真っ白、生成り、オフホワイト…布の“白”にも色々ありますが、皆さんしっかりと意識して選んでいますか?
ほら、アンミカさんも言っていますよ「白は200色あるんやで…」(笑)
「カラー設定」も同じです。
写真で色のトーンを調整する時、ふわっと柔らかい印象なのか、落ち着いた色合いなのか、それともパッと鮮やかにしたいのか。
刺繍でいうと、まさに作品全体のコンセプトを決める感覚に似ています。
同じ図案でも、その違いによっては全く別物のようにガラッと変わるから面白いですよね。

それから「絞り(F値)」の設定では、背景をぼかすことで主役を際立たせたりするのですが、これも刺繍のデザインで「どこを一番目立たせたいか」「どこに視線を集めたいか」を決める感覚にそっくり。
写真でも刺繍でも、“主役”がちゃんと際立っていると、見る人の心にスッと入ってくる気がします。
そんなふうに、刺繍のデザインでいつも考えていたことが、写真の中にも生きていると気づいたとき、何だか嬉しい気持ちになりました。違うようでいて、根っこの部分はつながっているんだなぁって。
春の公園、私のテーマカラーは?
先日、レッスンの一環で昭和記念公園(立川)に撮影に行ってきました。春の花々と桜、菜の花が奇跡のように満開でしたよ。
シャッターを切るたびにワクワクが止まらない!素敵な時間をすごしてきました(*^^*)
今、ご覧になっている写真がその時のもの
撮った写真を後で見返していると、自分の視点が客観的に見えるというか、不思議な感覚になります。まるで、自分の目線を俯瞰しているような気分。
ここをこうすれば良かったな、と反省することも多いけれど、それもまた学びのひとつ。うまく撮れた写真だけじゃなく、そうやって「今の自分の視点」を記録することにも価値があるんだなと実感しています。
そして今回のカラーテーマは断然「vivid(ヴィヴィッド)」
春の木々、花々を眺める私のウキウキと高揚感、伝わったでしょうか?(*'▽')

写真と刺繍。表現の手段は違うけれど、どちらも“見せたい世界”を形にするという意味では、同じクリエイティブの世界。
学べば学ぶほど奥が深くて面白い
